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DQトレジャーズをプレイした感想

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こんにちは、けい坊です。

2022年の年末に発売されたDQトレジャーズ、皆さんはもうプレイされたでしょうか。無類のドラクエ好きを自認する筆者は当然購入して既にクリア済みなのですが、個人的にはこのゲーム、あまり楽しめませんでした。もちろん面白い部分もありましたが、全体的には不満の残る内容だったというのが正直なところです。

本記事では、筆者がDQトレジャーズをプレイした感想を書いてみたいと思います。批判的な内容が多く含まれますが、あくまで個人的な感想であって、ゲームを貶める意図はありませんのでご理解ください。

※ネタバレは極力避けていますが、未プレイの方はご注意ください

目次

お宝探しシステムに馴染めなかった

トレジャーズはお宝探しがゲームのメインシステムとなっています。お宝を集めることで拠点が発展し、ストーリーも進展していくというシナリオです。ゲームクリアまでの大半の時間は、マップを探索してお宝を探す作業に費やすことになります。ゲームの核となるこのお宝探しシステムにいかにのめり込めるかが、このゲームに対する満足度に直結することは間違いありません。

その点、私はお宝探しにあまり馴染むことができませんでした。全く楽しめなかった訳ではなく、最初のうちは十分楽しかったのですが、のめり込むまでには至りませんでした。

その理由は、宝探し自体が単調すぎたということに尽きます。マップを歩き回って宝の反応があったら近くを探して掘り起こすという作業の繰り返し。お宝のラインナップが過去作品に登場したアイテムやキャラだったりしてマニア心をくすぐるという良さを考慮しても、圧倒的作業ゲー感に疲弊させられました。

ゲームのストーリーにおいてはお宝を集めて査定額の合計を増やしていくことが主要な目的になっています。そのため、めちゃくちゃレアなお宝を1個手に入れることよりも平凡なお宝をたくさん集めることが重要になっており、お宝の鑑定結果にさして感動することもなくただ淡々と数を集めるだけの作業ゲー感が強まってしまっているのがとても残念なところでした。

加えて、お宝探しのテンポの悪さも気になりました。お宝探しは、コンパスに従って宝の埋まっている場所に近づいたらモンスタービジョンを発動し、得られたヒントを元に場所を特定していくという流れで進みますが、いちいち余計な演出が多いです。例えば、モンスタービジョンを発動するとカミュもしくはマヤのカットインが発生したり、宝を発掘したあとにポーズを決めたりする演出がありますが、これが鬱陶しい。1回あたりの演出は数秒でも、お宝探しを何十回何百回と繰り返すゲームなだけに、毎回この演出を見させられるのは苦痛に感じました。

▲このカットイン、いらない

仲間モンスターシステムの作り込みがイマイチ

仲間モンスター収集はお宝探しと並ぶ本作の目玉システムですが、これも少々残念な出来だったように思いました。

まず、仲間モンスターの種類が少ない。色違いのモンスターを同一視してモンスターの種族数でカウントすれば17種類しかいません。モンスターごとに戦闘アクションや探索アクションを作り込まないといけないので、簡単に数を増やせないのは理解できますが、もう少しなんとかならなかったかとは思います。なまじ全てのモンスターが仲間になるシステムなだけに、仲間モンスターの種類の少なさが敵モンスターの種類の少なさに直結しているのも問題で、ある程度冒険が進むとどこかで見たことのある姿のモンスターしか登場しなくなって目新しさが失われるのも残念なところでした。

モンスターを仲間にするプロセスにも不満がありました。敵モンスターを倒すとたまにスカウトできるのですが、実際に仲間に加えるためにはそのモンスターに指定されたアイテムを渡す必要があります。敵のレア度が高いほど要求されるアイテムも貴重なものになっていくため、せっかくレアモンスターのスカウトに成功してもアイテムが不足して仲間にできないということがよく起こります。アイテム収集がメインテーマのゲームなのでこのような調整になっているのでしょうが、遊び方の自由度が損なわれていて個人的には不満でした。

▲色違いのモンスターが目立つ

ダブル主人公が活かされていない

トレジャーズはカミュとマヤの兄妹がダブルで主人公を務めており、バトンタッチで操作キャラを切り替えることができるようになっています。バトンタッチを活用することでそれぞれの長所を活かしながら攻略していくのだろうなと想像していたのですが、蓋を開けてみれば、どちらか一方を使い続けても最後までクリアできるゲームになっていました。せっかくのダブル主人公システムが活かされていないように思えます。

最序盤のチュートリアル的なイベントでは、カミュとマヤが協力して床のスイッチを踏んで扉を開くといった場面もありましたが、あれはいったい何だったのか。開発初期には2人で協力しながら探索するような構想があって途中で断念した…といった想像もできますが真相は不明。いずれにしても、2人が強力して探索するマップが本編にも欲しかったと思います。

▲チュートリアルでは協力プレイしていたのに…

全滅の処理がドラクエらしくない

トレジャーズでは全滅すると最後のセーブデータからやり直しという仕組みになっています。これがどうもドラクエらしさを欠いていて、違和感がありました。ドラクエシリーズでは、全滅した場合でも稼いだ経験値やアイテム等はしっかりと保持されていて、費やした労力が無駄にならない配慮がなされているのが伝統です。トレジャーズの仕様はその伝統を覆す背信行為とも呼べるもので、残念に感じました。

▲全滅するとすべてが水の泡

良かったところ

ここまでトレジャーズに対する不満点を挙げてきましたが、もちろん良かったところもあります。悪かったところだけを取り上げるのはフェアではないので、最後に良かったところを紹介して終わりたいと思います。

お宝のラインナップがユニーク

発掘できるお宝の中にはかなりユニークなものも含まれていました。特に面白いと感じたのは「ていくうのけん」「メンタルキングのよろい」といった贋作シリーズです。シルエットは「てんくうのつるぎ」「メタルキングのよろい」と同じなので期待してみれば、鑑定してがっかりさせられるというオチ。こういったセルフパロディ的なネタはこれまでのドラクエの中にあまりなかったので、大いに笑わせてもらいました。

音楽が豪華

ドラクエシリーズの過去作品から30曲を超える音楽が使用されており、豪華です。音楽に関してはこちらの記事で取り上げましたので、ご覧ください。

新ジャンルへの挑戦

このゲームは「トレジャーライフRPG」というこれまでにない新しいジャンルのRPGです。昨今のドラクエ外伝作品は、既存のジャンルのゲームをドラクエ風にアレンジしたものが多くて、オリジナリティが薄いように感じられます。そんな中で、新しいジャンルのゲームに果敢に挑戦した本作には好感が持てます。作り込みの粗さが目立つ今作ではありましたが、改善すべきところは改善して是非とも次回作の開発につなげて欲しいですね。


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