日常生活

スマホさえあれば家の鍵がなくても生き延びられた

投稿日:2019年9月1日 更新日:

今朝、いつものようにランニングをしていたのですが、その際に家の鍵を持つのを忘れるというトラブルが発生しました。土曜朝のランニングは、妻の出勤に合わせて一緒に車で出発し、適当なところで車から降ろしてもらってそこから走って家に帰るというようにしています。家を出るときは妻の持っている鍵で施錠していたので、自分が鍵を持っていないことに気づかなかった訳です。

幸いにもスマホは持っていたので、それで妻に連絡を試みるも、全く反応なし。仕事中はスマホは見ない主義のようです。そこで、妻の仕事が終わる夕方まで、なんとかして生き抜く方法を考えることにしました。

まず、現状を整理。ランニング中なので、着ているものは半袖短パンのランニングウェア。走った後なので当然汗だくです。持っているものはスマホとクレジットカードだけ。現金は1円も持っていません。

その後のスケジュールはというと、午後2時から歯医者の予定があるも、それ以外は特段の予定はありませんでした。このとき時刻はまだ午前9時半。時間は十分にあります。そこで、まずは着替えを調達すること、そしてシャワーを浴びて着替えをすること。この2点を最優先事項として、作戦を考えました。

ユニクロは庶民の味方

着替えの調達先として真っ先に思い浮かんだのがユニクロでした。シャツやズボンだけでなく、肌着類も売っているので、全てが揃いますし、何より安いです。スマホで最寄りのユニクロを検索し、そこまで歩いていきました。ちょうど開店と同時の10時頃に到着し、衣服一式を購入。汗まみれで試着をするわけにもいかないので、安くて丈直しも不要であることを基準に選びました。おかげで、普段だったら買わないようなストレッチ性のあるズボンを買うことになりました。全部で6500円ほどでしたが、スマホ決済が使えて支払いには支障ありませんでした。

参考リンク:電子マネーのご利用について(店舗) – ユニクロお客様窓口

シャワーを求めてネットカフェへ、しかし…

次に、シャワーのある施設を探すことにしました。真っ先に思い浮かんだのはネットカフェ。しかし残念ながらその近辺にはシャワー付きのネットカフェはない模様。ならば移動あるのみです。スマホにSuicaを登録していましたので、電車を使えば移動範囲は無限大です。

参考リンク:モバイルSuica:JR東日本

次の目的地である歯医者の場所が東京都なので、まずは電車で東京まで行くことにしました。東京駅周辺の施設を検索すると、HUBcafeというシャワールーム付きのラウンジを発見。早速行ってみました。すると、支払いは現金のみという冷たい返事が。現金は持っていないので、ここは引かざるを得ません。

一応、クレジットカードを使ってATMからキャッシングという形で現金を引き出すことは可能ですが、こんなことで自分の信用情報にキャッシングの履歴を残したくないので、それは利用する気はありませんでした。今の時代、自分の行動履歴がどこでどう使われているかわかったものではありません。

次に向かったのは秋葉原のネットカフェ。しかし、ここでも問題が発生。利用にはメンバー登録が必須で、しかも登録時には身分証明書の提示が必要だということでした。当然、身分を証明できるものなど持っていません。身分証明書の提示というのは東京都の条例で定められていることなので、他のネットカフェでも当然同じ問題が起きます。暗雲が立ち込めてきました。

素敵なカプセルホテルとの出会い

秋葉原で他にシャワーのある施設はないのか。スマホで更に調べると、カプセルホテルという選択肢にたどり着きました。

向かったのは「安心お宿」というカプセルホテルです。電気街口から徒歩3分と、立地もかなり良いです。結論から言うと、このカプセルホテル、大当たりでした。

宿泊プラン以外に、大浴場の利用のみのプランが用意されていて、2時間1580円と安いです。そして、安い割にアメニティはかなり充実していて、歯ブラシや髭剃り、ヘアブラシなども完備。大浴場にはシャンプーやボディソープが数種類ずつ取り揃えられていて、なるほど豪華カプセルホテルと言うだけのことはあるなと感じました。「人工温泉」と銘打っていて、一応泉質にもこだわっているようです。

なんでもいいからシャワーさえ浴びられたらいいと思っていたところに、期待水準を大いに上回る「温泉」が登場し、私の満足度もかなり高かったですね。リクライニング付きの仮眠スペースがあったので、少し休憩も取れました。

参考リンク:【公式】豪華カプセルホテル 安心お宿

不自由な昼食

お昼も過ぎてお腹がすいてきたので、適当に昼食を食べようと秋葉原の街に繰り出しました。最初に目に入ったのは、安心お宿のすぐ隣にある麺屋武蔵。しかし、当然のように現金でしか支払いができません。

近くをうろうろして店を探しましたが、わかったのはクレジットカード決済ができる飲食店の少なさ。外国人観光客の気持ちがよくわかりました。これだけ外国人の多い秋葉原ですらこの状況であることに少し失望。外貨両替店に外国人が殺到しているのも当然です。結局、昼食は、クレジットカードが使えるという1点の理由だけでデニーズになりました。

そして無事に帰宅

歯医者に行った後もまだ時間があったので、とりあえず本屋に行って2冊ほど新書を購入。電車で自宅の最寄り駅まで帰って、駅前のカフェでずっと読書していました。余計なものを一切持っていないので、読書に集中できました。そうしているうちに、妻の仕事が終わって、無事に家に入ることができました。

振り返ってみると、一時はどうなることかと焦りながらも、ある意味で充実した1日を過ごせたと思います。普段は絶対にしないような行動をしたり、行かないような場所に行くことが新鮮で楽しかったですね。

それから、シャワーを浴びるならスポーツジムに行くという選択肢もあったと、後になって気づきました。ただ、スポーツジムと比べて安心お宿はアメニティが充実していたので、結果的には良かったのですが。

スポーツジムも、風呂の利用だけのプランを用意して、アメニティを揃えておいたら客が増えるのではないだろうか。さらに言えば、カプセルホテルを併設してしまうとか。単なる思い付きですが、そんなことをぼんやり考えていました。

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