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【HD-2D版DQ1&2】ドラクエ1をクリアした感想

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こんにちは、けい坊です。

HD-2D版DQ1&2が発売されました。早速DQ1から進めてクリア。プレイ時間はゲーム内時間で13時間39分でした。何度もオートセーブからやり直しをしているので、実時間だともう少しかかっていると思います。

クリアした感想を書いていきたいと思います。ネタバレを含む可能性があるので、閲覧時はご注意ください。

ストーリー

オリジナル版DQ1のストーリーを補完するようなイベントが多数追加されていました。オリジナルストーリーの骨組みを壊さない程度のほどよい肉付けだったように思いました。

追加イベントの内容として多かったのがローラ姫関連です。ルビスの声を伝える使命を負ったローラ姫の悲哀と、それに救済を与える勇者。2人が次第に関係を深めていき、ラストシーンの旅立ちにつながるというエモーショナルな展開は素晴らしいと感じました。

もう1つ、追加イベントとして多かったのがDQ3とのつながりを提示するイベントの数々です。カンダタ、ドワーフ、ルビスの塔といったメインシナリオにおける重要イベントの他にも、街の人々のちょっとした会話の中にDQ3を想起させる小ネタが追加されていたりして、楽しませてもらえました。オリジナル版ではDQ1のネタがDQ3で回収されるという仕掛けになっていましたが、今回のHD-2D版では発売順をDQ3→DQ1&2と逆転させてDQ3のネタをDQ1で回収するという仕掛け。そうきたか、と往年のファンも唸らせる良質な仕上がりだったと思います。

後のDQ2の伏線となる追加イベントもあり、この後のDQ2のプレイが楽しみです。

ゲームシステム

HD-2Dとしての前作であるDQ3のシステムを踏襲しながらも、随所に改善が加えられていました。特に、R1ボタンと十字キーでショートカットコマンドを登録できる機能が便利で、とうぞくのはなとレミラーマでの探索が楽になりました。

オプション設定のバリエーションも増えて、例えば探索時のガイド機能も細かく設定できるようになりました。個人的には、宝箱やひみつの場所のガイドはオンにしつつ、目的地マーカーはオフにするのが好みですね。手探りでの探索こそがDQ1の醍醐味ですし、目的地マーカーを表示するのは冒険感を損ねてちょっと過剰かなと思います。

ダメージ計算式もHD-2D版DQ3のものを踏襲している模様です。DQ3と同じシステムを使って開発が進んでいた以上はやむを得ないのですが、あの複雑でわかりにくい計算式はやめて元に戻してほしかったところ。うんのよさに依存してダメージが変動する点に関しても、自分でキャラメイクできるDQ3なら個性が出て良かったかもしれませんが、勇者1人しかいないDQ1ではほとんど意味がないものになってしまいました。

ゲームバランス

今回のリメイクにあたって最も注目していたのが、勇者1人で戦うバトルシステムがどう変わるのかという点でした。蓋を開けてみると、パーティが勇者のみであるということは維持しつつ、呪文・特技・道具の手数が増えて戦術の幅が広がるという調整が施されていました。そして、その増えた手数をうまく選択しながら戦わないとクリアが難しいくらいの難易度でした。

特に重要なのが装備品の選定で、中盤以降のボス戦でその重要性を認識させられました。例えばエクソダス戦。毎ターンの自然回復によって長期戦を強いられ、途中でマヒによる事故で死ぬということを繰り返していました。そこで、物理攻撃しかしてこないことを逆手に取ってあえてロトの鎧ではなく刃の鎧を装備してみたところ、ダメージ効率が向上して事故が起きる前に勝ち切ることができました。安直に最強装備をすればよいとは限らないというところに奥深さを感じました。

また、敵の行動パターンを読んで行動を選択しないと勝ちにくいというのも今作のボス戦の特徴です。わかりやすい例がラスボスの竜王戦で、攻撃が激しいターンと緩いターンが露骨に存在するローテーションになっていました。敵の行動パターンを読み切って対応すれば楽勝ですが、それに気づかずAI任せで戦ったりするとなかなか勝てないというゲームバランス。ドラクエに慣れた人なら行動パターンを読むというのは当たり前の攻略法ですが、それを一般プレイヤーにも要求してくるのは今作が初めてと言ってもよいかもしれません。

勇者1人しかいないからこそ、事前の準備をしっかり整えて、慎重に行動を積み重ねていく。まるでソリティアを解いているかのような感覚で、個人的には楽しいゲームバランスでした。

音楽

今作も東京都交響楽団によるオーケストラ音源で、HD-2D版のグラフィックと調和した贅沢な音楽を楽しめました。

印象に残った曲は「聖なるほこら」ですね。元々はDQ2の曲で、SFCリメイク版からDQ1のほこらでも使われるようになった曲ですが、今作ではさらに使用場面が拡大。妖精の隠れ里やドワーフの洞窟といった新規のエリアに採用されました。神秘的なメロディが異境の雰囲気とマッチしていて、またそこで起きる悲壮なイベントに対する慰めにもなっているように感じられ、心を揺さぶられました。

DQ3から輸入された音楽もちらほら見られました。「まどろみの中で」「回想」「塔」の3つかな。「まどろみの中で」はSFCリメイク版のDQ3で追加された曲で、冒頭の性格診断など精霊ルビスに関連するシーンで使われていましたが、今作でも精霊ルビス関連のイベントで何度も聞くことになりました。DQ3とのつながりを意識させるのに十分な効果を果たしていたように思います。「回想」はメルキドでのイベントで使われていましたが、その意図はよくわかりませんでした。「塔」は雨のほこらの2階以降で使われていて、ここがDQ3の時代にはルビスの塔であったということを想起させてくれました。

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